
2006年07月05日
昨日
![]() | 昨日 Hier アゴタ・クリストフ Agota Kristof 堀茂樹・訳 早川書房 Amazonで詳しく見る |
「昨日」は「悪童日記」「ふたりの証拠」「第3の嘘」と続いた3部作とは独立した作品。フィクションですが、移民の登場人物が多いことや工場労働での描写などで、作者本人の自伝的要素もあるとされる作品。
2001年にはイタリア・スイスの製作でシルヴィオ・ソルディーニ監督により「風の痛み」という題で映画化されている。小説よりもラブストーリー的な要素に焦点があたっていそう。
この映画、パッとしない邦題ですが、映画版原題の直訳。身の回りのツタヤには置いていないので買うしかないのかな。
小説は、以前の3部作と比べると、ストーリー展開は明確で、かつ、文体等の体裁も所謂小説になっていて読みやすい。普通に考えて、映画化には一番向いているように思う。
親しい人に対しても「言わない」と決めたことは口にしない、という美徳を思い出させてくれた作品です。近々DVDをゲットしたいものです。
■「風の痛み」公式サイト
http://home.m02.itscom.net/rakusha/kaz/
by 管理人 at 2006年07月05日 06:55
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コメント
アゴタ・クリストフは自分も好きです。
映画化されていたんですね。
三部作の映画も実現しないかな、と思います。
Posted by しまくま at 2006年07月11日 00:18
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