2005年02月

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トニー滝谷

トニー滝谷 プレミアム・エディショントニー滝谷 プレミアム・エディション
2004年/日本/75分
監督・脚本:市川準
原作:村上春樹「レキシントンの幽霊」文春文庫
撮影:広川泰士
音楽:坂本龍一
出演:イッセー尾形、宮沢りえ、西島秀俊、篠原孝文、四方堂亘、谷田川さほ、小山田サユリ、山本浩司、塩谷恵子、猫田直、木野花、他
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画面がとてもよく作られた映画のように思いました。さすがCM界の巨匠、市川準です。映画ばかり作ったら「凄い作品」も撮りそうな気もしますが、この作品はシンプル=ストイック=非エンタテイメント=作家性?=自主っぽい=好きな人は好き、という感じだろうか。

宮沢りえは期待通りよかったが、イッセー尾形は思ったよりカッコよかったです。

よくを言えば、原作は忘れてしまったけれど、観ていて迫ってくるモノが何かあればより映画として完成度が上がるとは思うが、きっと原作に忠実、とかなんだろうとは思う。

映っている現象と観ていて感じるものに距離感を感じた。でも、それは、きっとよく作ってあるということで、クールということでもあるように思う。

地味な映画ですが、映像のレトリック的なものなど見所は多く鑑賞後の満足度は高いです。

西島秀俊さんの語りもいい感じで存在感をだしていて好印象でした。彼は小規模映画出身ながら、順調に大きな役者さんになっているように感じます。

ゼブラーマン

ゼブラーマンゼブラーマン
2003年/日本/115分
監督:三池崇史
脚本:宮藤官九郎、撮影:田中一成
主題歌:ザ・ハイロウズ「日曜日よりの使者」
出演:哀川翔、鈴木京香、渡部篤郎、大杉漣 、岩松了、渡辺真紀子、徳井優、田中要次、柄本明、他
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「ゼブラーマン」観てしまった。 エンタテイメント性の強い作品だけど、三池監督は好きな監督の1人で、新作がでると必ず観てしまう。2度観ることはあまりないのだが。

映像のインパクトはさることながら、哀川翔、渡部篤郎、鈴木京香、大杉連、など役者陣も魅力的。宮藤官九郎は好きになれない脚本家だけど、観ていて飽きさせないユーモアはやはり凄いのだろう。。

主役100本目の哀川翔は後半ほとんど着ぐるみを着ていて、顔が出ていなかったことにはつい面白くなってしまった。

珈琲時光

珈琲時光珈琲時光
2003年/日本/108分
監督・脚本:侯孝賢
撮影:李屏賓
衣装:星野和美、山田洋次
主題歌:『一思案』作曲:井上陽水、作詞・歌:一青窈
出演:一青窈、浅野忠信、萩原聖人、余貴美子、小林稔侍、蓮實重彦、他
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監督は世界の巨匠、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)。主演は一青窈さん。浅野忠信さんや萩原聖人さん、小林侍さん、余貴美子さんなど確かな演技力を持った面々が脇を固める。この作品は「小津安二郎生誕100周年」を記念して製作された。

映画のリズムは溝口健二監督ばりの長回しで、良くも悪くも気持ちよくなって眠りに落ちてしまうくらい淡々ていたが、一青窈の透明感のある存在がフィルムに馴染んでいたのが印象的。

本編に度々登場する「電車」とそこでの「録音」についてはあまりピンとはこなかったけれど、べたといえばべたですが、「肉じゃが」ひとつにこれだけのエレジーを込められるのはさすがです。

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