2004年08月

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アンダー・ザ・スキン

アンダー・ザ・スキンアンダー・ザ・スキン
Under The Skin
1997年/イギリス/82分
監督・脚本:カリーヌ・アドラー
撮影: バリー・アクロイド
出演:サマンサ・モートン、クレア・ラッシュブルック、スチュアート・タウンゼント、他
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少し話題になっているサマンサ・モートンものを鑑賞。この人、スカーレット・ヨハンソンやソーラ・バーチのようなインディペンデント系によく出演する役者さんかと思っていたら「マイノリティー・リポート」やどこだったかわかりませんが「シザーハンズ」などのハリウッド映画にも出演しているよう。

ライトな感じのないシリアスで痛々しいドラマで、ある意味映画っぽい映画のように思う。

皆に好かれる映画ではないが、一人でこっそり深夜などに観るとより感動できる作品。

ひめごと

ひめごとひめごと
Choses Secretes
2002年/フランス/115分/R-18
監督・脚本:ジャン=クロード・ブリソー
撮影:ウィルフリッド・サンペ
出演:サブリナ・セヴク、コラリー・ルヴェル、ロジェ・ミルモン、他
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「ひめごと」は作品のテイストが自主映画的で自分的には好感がもてました。去年か一昨年のカイエ・デュ・シネマ誌のいちおしだったようです。

また監督のジャン・クロード・ブリゾーはヌーヴェルヴァーグのエリック・ロメールによって見出され映画界入りしたシネフィルのよう。ヴァネッサ・パラディーの『白い婚礼』やシルビー・ヴァルタンを主役に立てた『ランジュ・ノワール 甘い媚薬』など「女性の性」にまつわる作品を次々と発表している。

この作品ではサスペンス的なドラマと女性のエロスを絶妙のバランスで描いている。日本でこういうことをやろうとすると「エロ」ばかりが前面に出てしまい、ドラマの部分が手薄になってしまうのは、観客がそういうものを望んでいるから、だけだろうか。

ケン パーク

ケン パーク スペシャル・エディションケン パーク スペシャル・エディション
Ken Park
2002年/アメリカ・オランダ・フランス/96分/R-18
監督・撮影:ラリー・クラーク、 エド・ラックマン
脚本:ハーモニー・コリン
出演:ジェームズ ランソン、ティファニー・ライモス、スティーヴン・ジャッソ、他
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勢いのある性春映画。寺山修司の「トマトケチャップ皇帝」程ではないが、「この映画に出演している少年少女はその後ちゃんと大人になれたのだろうか?」と心配したくなる映画。そういう意味で目が離せない。

作中のエピソードが逐一「エロ」く逆に清清しささえ感じるようになるのが不思議。

付録映像にはたしか「モントリオール映画祭」出品時の映像が入っていたが、「小ぶり」な映画ながらインパクトは大きい映画だったよう。

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーうる星やつら2
ビューティフル・ドリーマー

1984年/日本/98分
監督・脚本:押井守
原作:高橋留美子
声優:平野文、古川登志夫、神谷明、杉山佳寿子、島津冴子、藤岡琢也、他
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新宿ツタヤでは5本中4本が貸し出し中でした。なかなかの人気なようです。

友人からは「あれって夢オチなんでしょ?」とかたづけられてしまいましたが、久々にスケール、というか発想の大きな作品を観たような気がします。

押井守は高橋留美子のような作家と組んだほうが、バランスがとれる、と同時に、それ以上の魅力を作品に与えることができると思うのです。だって戦車とかばっかし見せられてもね。。

リトルダンサー

リトル・ダンサー コレクターズ・エディションリトル・ダンサー コレクターズ・エディション
Billy Elliot
2000年/イギリス/111分
監督:スティーヴン・ダルドリー
脚本:リー・ホール
撮影:ブライアン・テュファーノ
出演:ジェイミー・ベル、ジュリー・ウォルターズ、ゲイリー ルイス、ジーン・ヘイウッド、ジェイミー・ドラヴェン、他
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久々の感動作でした。家族で観れる映画。 わかりやすい悪役とうか悪者がでてこないところがいいのだろうか、子供が主役ということを差し引いても、主要な登場人物たちすべての優しさがでていたと思う。こういう映画は見終えた後に暖かい子持ちになれる。

カンヌの監督週間に出品していたみたいだけど、これくらいの規模の映画は身近に感じれて好きです。
日本だと、テイストは違うんだけど、黒沢清や青山真治や諏訪敦彦、小林政広などが出品していたと思う。

小さいバジェットでも、ある部分を描ききっている作品というか。

あと、前半最初のほうで、バレエ教師の娘とビリーが歩いていところで、
「明日はレッスンに来る?」
「わからない、ボクシングがあるから」
「お好きに」
というようなやりとりのあと警察の車?が通りがかったときに、
女の子の姿が消えてるんだけど、なんだったのだろう。
作品の内容とは関係ないのだろうか。

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