2004年05月

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折り梅

折り梅折り梅
2001年/日本/111分
製作・監督・脚本:松井久子
原作:小菅もと子「忘れても、しあわせ」日本評論社
脚本:白鳥あかね
撮影:川上皓市、音楽:川崎真弘
出演:原田美枝子、吉行和子、トミーズ雅、金井克子、岡本麗、中島ひろ子、加藤登紀子、他
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TVで映画「折り梅」(松井久子監督・脚本・製作)を観ていたのだけど、最近、漫画映画やアニメばかり観ていたせいか、感動してしまった。

個人的には、もっと長回しを多用してくれたらよかったな、とは思うのだけど、ストーリーの展開上難しかったのかな。吉行和子と原田美枝子がとてもよかった。

ドッペルゲンガー

ドッペルゲンガードッペルゲンガー
2002年/日本/107分
監督・脚本:黒沢清
脚本:古澤健
撮影:水口智之
出演:役所広司、永作博美、ユースケ・サンタマリア、ダンカン、戸田昌宏、佐藤仁美、柄本明、他
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早崎とドッペルの会話、 「お前は俺、俺はお前」 「お前はそんなこともわからないのか?」

という台詞なんかは観ている者に「どっちが本物?」という問いに疑問を投げかけてる気がする。
もちろん答えはないんだけど、自分的にはその混乱が気持ち良く感じる。

あと、ちょっと無理があるけど、自分の好きな「マルホランドドライブ」や「ツィゴイネルワイゼン」などにもみられる、ある部分での解釈不能性があるように思う。心地よい不可解があるというか。。曖昧さを肯定しているというか。。

黒沢作品はいつも後半「自分が今何を観ているんだかわからないんだけど、気持ち良く観れてしまう感じがあって、今回も堪能。

ささいなところでもふきだしながら観てしまった。永作博美の「どうでもよくなってきた」というセリフあたりからユースケとのからみなど、展開が面白い。

でも、今回はかなり図式的な感じは気になった。黒澤清作品はいつも「流れるよう」な作風ではないけれど、パズル的というか、血がこもってないというか。土くさい、というより、宇宙人的な印象。

エレファント

エレファント デラックス版エレファント デラックス版
Elephant
2003年/アメリカ/81分
監督・脚本・編集:ガス・ヴァン・サント
製作総指揮:ダイアン・キートン 、ビル・ロビンソン
撮影:ハリス・サヴィデス
出演:ジョン・ロビンソン、アレックス・フロスト、エリック・デューレン、他
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昨日、「エレファント」観ました。なかなかでした。特に構成が面白い。「ドラッグストアカウボーイ」のガス・ヴァン・サント監督作品。

もんくがつけずらい、というか、全体的には自主映画っぽいく、エンタテイメント性がない感じで社会的で真面目な作品なのかな。

映画を観終えると、「銃撃事件」について漠然とした気持を各々持ち帰ることになる、というか。

日曜の夜からの回だったのですが、劇場はガラガラ。これから映画は封切りしてしばらくたった日曜の夕方だな。でも、明日、仕事の初日を迎える人が観る映画ではなかったような気も。

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