ザ・コーポレーション

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ザ・コーポレーションザ・コーポレーション
The Corporation
2004年/カナダ/145分
製作・監督:マーク・アクバー、ジェニファー・アボット
原作・脚本:ジョエル・ベイカン
音楽:レナード・J・ボール
出演:マイケル・ムーア、ノーム・チョムスキー、ナオミ・クライン、ジェーン・エイカー、レイ・アンダーソン、他
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「現代社会をどう生き抜くか?」というようなキャッチの「ナイキ」など大手企業を批判したアメリカンドキュメンタリー。

日本の番組や低予算記録映画などとは異なり、「これでもか」くらい取材をおかない、ふんだんに著作権料を支払って過去の偉大な映像を使用した、贅沢なドキュメンタリー。

実際に作るとなると、取材拒否や映像使用料などが問題で端折っていくうちに、作品自体がチープになってしまう作品が多いなか、大健闘した作品だと思う。

少しは関わりはもっているが、個人的には馴染みの薄い「経済モノ」ですが、ブラックなユーモアと速い展開、莫大な情報量に飽きる暇がなかった。

ただ、「これだけ大風呂敷を広げてしまって、どうオチをつけるつもりなのだろう」と観てる最中に気になりましたが、結論がどうこう、というより、「発信すること自体に意義がある」的な雰囲気が感じられ、残念なところもあった。

「マル投げ的な問いかけ」って、一見、問う=批判しているように見えるが、ただ、収拾がつかなくなって安易に責任逃れをしているだけ、のようにも思う。自分の落ち度を認めたくないがゆえに相手の責任に転換してしまっているような。

いずれにしても、オーバーアクションおのアメリカ人って良くも悪くも滑稽です。「そこが面白い」といえばそうなのではあるのですが。







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