松ヶ根乱射事件

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松ヶ根乱射事件 松ヶ根乱射事件
2006年/日本/112分/PG-12
監督・脚本:山下敦弘
脚本:向井康介、佐藤久美子
撮影:蔦井孝洋
音楽:パスカルズ
エンディング曲:BOREDOMS「モレシコ」
出演:新井浩文、山中崇、川越美和、木村祐一、三浦友和、キムラ緑子、烏丸せつこ、安藤玉恵、西尾まり、康すおん、光石研、でんでん、榎木兵衛、中村義洋、鈴木智香子、宇田鉄平、桜井小桃、他

「この男狂棒に突き」「リンダ・リンダ・リンダ」「不詳の人」「リアリズムの宿」などの山下敦弘監督作品。

先日「何か新しいものが観れるハズ」と期待しテアトル新宿に脚を運ぶも、その期待の高さからかガッカリして映画館から出る。

まず、ビジュアル的に立つ女優を使っていないことやユーモアを交え、最後まで観続けさせる力量は凄いといえばそうだが、製作段階からのこの映画での「作為」と山下監督の持ち味が生かされていない作品に感じてしまった。この作品に三浦友和氏や新井浩文氏などが出演していなかったことを考えると、単なる安い自主映画になってしまっただろうことは否めなく、期待される若手監督の作品のハズが、観ていて哀しくなる。

難しいテーマを考えや確信なしに、ユーモアは混ぜて個人的な思い提示したような映画という印象。
取り入れようと思えば、時代的に松本サリン事件や阪神大震災など、いろんな普遍性のあるテーマはあったはず。

山下監督には独特のユーモアが持ち味のように感じていたが、たいした考えなしにシリアスものを撮っても、そういう路線が得意な人たちの作品などと比較すると見劣りしてしまう。

他人の土俵で相撲をとっても見劣りしてしまえばその価値はない、というか、製作に協力してくれた長野県の人たちなどがこの映画を観てどう思うのか。あるいは、映画好きがこの映画を観てどう思うのか。映画好きでなくてもたまたまこの映画を観た人がどう思うのか。どこにいってもいいことがないような作品のような気がして貴重なお金や人材のことを考えるとため息がとまらなくなってしまう。劇場では台詞聞き取りにくいし。というかあまり聞こえないし。

「ひょっとしてこの『松ヶ根乱射事件』は『春子』に乱射という意味?」と思わせるところは面白いといえばそうだ。ラストもタイトに締めておりその点は好感が持てる。

山下監督期待していたんだけどなぁ・・・。
でも、この作品の後も何やらたくさん撮っているようなのでそっちに期待。

「松ヶ根乱射事件」公式サイト
http://www.matsugane.jp/






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