リアリズムの宿

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リアリズムの宿リアリズムの宿
2003年/日本/83分
監督・脚本:山下敦弘
原作:つげ義春
脚本:向井康介
音楽:くるり
出演:長塚圭史、山本浩司、尾野真千子、多賀勝一、サニー・フランシス、他
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「松ヶ根乱射事件」「リンダ リンダ リンダ」「この男狂暴に突き」などの山下敦弘監督作品。

主演の1人の長塚圭史氏は大学時代、私は哲学科でしたが、英文科なども履修できる授業で姿を何度か見かけた記憶がある。「ヤツがここにいるのか」と思うと複雑な気持ちでもある。たしか彼は阿佐ヶ谷スパイダーズという劇団を主宰していたはず。この「リアリズムの宿」では山下敦弘率いる「山下組」に単独で乗り込んだというところだろうか。

映画はDVDの特典映像で長塚氏が言っているように「これといった事件はないが、少し前に進んだように感じれる」映画。

というか主演の2人は「自主映画監督」という他にない、まさしく僕などのための映画? のような気もすする。鳥取の山陰特有というか、閉鎖的で寒い感じが原作とマッチしていてよかった。

とりとめのないやりとりがじんわりと笑いを誘う。鑑賞後「一歩前に進んだ感じ」になれるのは、当たり前といえばそうだが、主人公の2人が、映画の中でつくられていく人と人としての関係性によるものだ。

閉じこもろうとは思っていなくても、新しい関係性を築くのは案外難しいことで、思ったより多くの人はそれを望んでいるということを再確認。

地味ながら何度も観かえせる映画。

「リアリズムの宿」公式サイト
http://www.bitters.co.jp/yado/







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