![]() | BENNY'S VIDEO 1992年/オーストリア/105分 監督:ミヒャエル・ハネケ 製作:ファイト・ハイドゥシュカ、ベルナール・ラング 製作総指揮:ミヒャエル・カッツ、ゲブハルト・ツパン 脚本:ミヒャエル・ハネケ 撮影:クリスチャン・ベルジェ プロダクションデザイン:クリストフ・カンター 出演:アルノ・フリッシュ、アンゲラ・ヴィンクラー、ウルリッヒ・ミューエ、他 |
実話かどうかはわかりませんが、作中でもたびたび映されるような「ニュース」に高い関心をもっているハネケ監督が当時の関心事をぶつけた作品のよう。
オープニングの高速道路、洗車、のあたりの映像でなんというか「ドイツやロシアっぽい感じ」がした。フィルムの質感と黄色い文字がそんな効果を出しているのかもしれないが、例えば同時代の北野武監督の「ソナチネ」と比べても単に「その時代だから」ではないことが分かる。
子供が主人公となっていたので「子供は純真だ」といったヒューマニズムのようなオチになるかと一瞬心配したがハネケ監督は裏切らなかった。
特に後半で、青年が銀行強盗+自殺を図るシーンはとってつけたといえばそんな気もするが、観ている最中はこの映画の不確定性のようなものが感じられて楽しめた。
劇中のニュース映像で、少年がテレビに映っているシーンがあったが、このシーンは黒沢清監督の「ニンゲン合格」で主人公のお父さんが新興宗教の集まりで海外にいる時に、何かの事故に巻き込まれた時のニュース映像を思い出させた。ハネケ監督作品にもベタじゃなくて驚きに近いようなユーモアがあればもっとファンは増えるのではなどと思ってみたり。