ディーバ

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ディーバディーバ
Diva
1981年/フランス/118分
監督・脚本:ジャン=ジャック・ベネックス
原作:ドラコルタ、撮影:フィリップ・ルスロ
出演:ウィルヘルメニア・フェルナンデス、フレデリック・アンドレイ、リシャール・ボーランジェ、チュイ・アン・リュー、他
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今となってはジャン=ジャック・ベネックス監督作品で一番好きな映画。2000年に「青い夢の女」を撮っているが、もう7年もたつので、善くも悪くも今後の量産は期待できない。

「IP5」から「青い夢の女」までも8年くらい空いている。たしかに1、2で一本作っていたら積み上げれば凄い量になるが、内容は伴わない。生活の糧を考えなければこれくらいのペースになるのだろうか。

ベナックス監督本人は哲学と薬学を学んだ育ちのよいインテリさんのようだが、かなり前に行った東京大学での講演(「青い夢の女」のプロモーション?)では「単なる女好きのエロおやじ」の感も少しあったが、大学では哲学を学び、現場では撮影も行い自分でファインダーを覗くという、スタイルは自分が求めるスタイルに近く、以外と実践している映画監督はほとんど皆無なので、個人的にかなりシンパシーを感じる数少ない監督の一人。

この「ディーバ」は監督の長編第1作だが、低予算ながらも、シンプルなカメラ回しながらも、少年がディーバの手を握るシーンなどは映画史に残るほど印象的なカットとなった。

ある流れのなかで、「この部分の感覚をこれくらい観たい」というような雲を掴むようなところでまったく正しい選択をしているところに、映画に無限の可能性を感じた瞬間があり、そんなことを思うのは自分の年齢も感じてしまうこのごる、新鮮な思いに立ち返ることができる作品。







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