ふたりの5つの分かれ路

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ふたりの5つの分かれ路ふたりの5つの分かれ路
5X2 cinq fois deux
2004年/フランス/90分
監督・脚本:フランソワ・オゾン
撮影:ヨリック・ルソー
出演:ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、ステファン・フレイス、ジェラルディン・ペラス、フランソワーズ・ファビアン、アントワーヌ・シャピー、他
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「8人の女たち」で瞬く間に世界で注目を浴びることとなったフランソワ・オゾン監督の新作。

以前は「クリミナルラヴァーズ」や「焼け石に水」やその他の短編などでブラックな切れ味を披露していたオゾン監督ですが、最近は巨匠を目指して映画作りに励んでいるのだろうか。

「8人の女たち」も監督というよりは役者が凄い、という印象だし、「まぼろし」もシャーロット・ランプリングがいい味を出しているだけの気がしますが、オゾン監督の作品はちょうど先のリヴェット監督の「Mの物語」とは逆に、題名の段階から「やるぞ、やるぞ」という気負いが聴こえてきそうな作風。

構造的にはガス・ヴァン・サント監督の「エレファント」と同じ。ただその場合、みどころなる過去と未来の時間軸がねじれるようなオチとなる瞬間もなく、自分にとっては、シンプルだけど大胆な演出、というのではなく単に不満感が残る演出だった。

こういうオチだったら最悪だなぁ、と思いながら観ていたら、珍しく悪い予感が当たってしまった映画。







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