Mの物語

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Mの物語Mの物語
L`Histoire de Marie et Julien
2003年/フランス/150分/R-15
監督・脚本:ジャック・リヴェット
撮影:ウィリアム・ルブチャンスキー
出演:エマニュエル・ベアール、イエジー・ラジヴィオヴィッチ、アンヌ・ブロシェ、オリヴィエ・クリュヴェイエ、ニコール・ガルシア、他
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ゴダールとともにフランスのヌーヴェルヴァーグを代表するジャック・リヴェット監督作品。

この映画もツタヤの「エロティックコーナー」に置いてあったが、ポルノグラフィックが売りのそれではなく「映画とは何か?」というプリミティブな部分の表現に野心を感じる、稀な映画だった。

以前劇場で観た「修道女」もそうだったが、この映画の後半の、それこそ、目に見えないスピード感には驚いてしまった。

中原俊監督の田口ランディ氏が原作の「コンセント」も同様の感想を持ったが、リヴェットの映画はゴダールなどとは違い「そんな大胆なコトはしませんよ」的な雰囲気を映像から醸し出しながら、後半にいきなりガラリと転換する。そんな印象を持ってしまう魅力的な映画。

ネタバレになりますが、ネタ的にはソラリスのそれと似ているしハリウッドものでは「シックスセンス」と似ている気がしますが、「ただのエロものか?」とゆるゆるの緊張感で観た私にはよけいにカウンターで入ってしまった、という感じだろうか。

もう80歳になるリヴェット監督ですが決して侮れません。「サラバンド」のベルイマン監督とは別の意味で。







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