マルコヴィッチの穴

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マルコヴィッチの穴 DTSコレクターズエディションマルコヴィッチの穴 DTSコレクターズエディション
Being John Malkovich
1999年/アメリカ/112分
製作・監督:スパイク・ジョーンズ
製作総指揮・脚本:チャーリー・カウフマン
撮影:ランス・アコード
出演:ジョン・キューザック、キャメロン・ディアス、キャサリン・キーナー、オーソン・ビーン、メアリー・ケイ・プレイス、W・アール・ブラウン、チャーリー・シーン、ジョン・マルコヴィッチ、他
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監督はビョーク、ケミカル・ブラザーズなどのPVを手がけたスパイク・ジョーンズ。

PV出身の監督はCM出身の映画監督と同様に、人間を映画のなかで魅せる、というよりは映像美にはしってしまうことで、たとえユーモアなどを取り入れていても、人の描き方が表層的になりがちだが、この「マルコヴィッチの穴」はそんな不満を感じさせない作品で思った以上に鑑賞後の満足度が高い作品だった。

それは脚本の出来と、ジョン・キューザックがいい味を出していたことや、ジョン・マルコヴィッチの怪演によるところが大きいように思う。

こんなエロなら女性でも十分楽しめてしまうような作品を作ってしまうところに、PV界出身の大胆さが現れているようにも感じる。

あと気になったのはキャメロン・ディアスの顔。見始めてしばらくは「キャメロン・ディアスに似た女優」だと思っていたが、本人と分かるまでかなりの時間を要したのは、彼女の顔の造形がだいぶ変化している証拠だ。

個人的には「アメリカン・ビュティー」以来、久々に楽しめたコメディー作品だった。この作品は思った以上にファンタジーでティム・バートン監督作品にも通じるよいうな世界観には良い意味で裏切られることになった。

久々に、早く観なかったことが悔やまれる一本。まだ未見の「ヒューマン・ネイチャー」も俄然気になる存在となることに。







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