2005年08月

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家族ゲーム

家族ゲーム家族ゲーム
1983年/日本/106分
監督・脚本:森田芳光
原作:本間洋平「家族ゲーム」
撮影:前田米造
助監督:金子修介
出演:松田優作、伊丹十三、由紀さおり、宮川一朗太、辻田順一、他
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懐かしさが込み上げる作品。10年程前にビデオで鑑賞して以来となる。

ふと、この10年で松田優作さんや伊丹十三さんが亡くなったことを実感した。松田優作さんの出演作品は「陽炎座」「それから」とこの「家族ゲーム」が僕的には印象深いが、多くの人にとっては「死亡遊戯」「さまよえる金狼」「探偵物語」などが馴染みがあるようで、話をする度にすれ違うことがある。自分が異色作が好きなだけなのかもしれませんが…。

上記の2人に加え、由紀さおりさん、宮川一朗太さん、清水健太郎さん、など、バジェットはとても小さな映画のはずですが、出演者はビックな顔ぶれがそろった偉大な作品。

作中の中では、「カット割り」や「音楽を一切使用しない」、「4人家族が横一列で並んで食事をする」、など、様々な作為に満ちた演出が試みられていて、映画好きとしては「目がくぎ付け」になる。

この前観たときもそうでしたが、森田芳光監督の偉大さにあっぱれです。自主映画出身で野心溢れる作品ばかりではなく、興行的に成功している作品をバランスよく撮り続けている監督は日本に5人といないのではないだろうか? 尊敬してやまない監督の一人です。

ハンバーガー・ヒル

ハンバーガー・ヒルハンバーガー・ヒル
Hamburger Hill
1987年/アメリカ/110分
製作・脚本:ジム カラバトソス
監督:ジョン・アーヴィン
製作・脚本:ジム・カラバトソス
撮影:ピーター・マクドナルド
出演:アンソニー・バリル、マイケル・ボートマン ドン、他
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スタンリー・キューブリック監督の「フルメタルジャケット」、オリバー・ストーン監督の「プラトーン」とともに話題になった「ベトナム戦争映画」。上記の2作品と比べると「保守的」というか「右翼的」な臭いのぷんぷんする映画だった。キューブリックと比べると「同じ題材でも監督が変われば作品はこうも変わる」例として代表的な作品な気がする。

たぶんというか間違いなく、作る側はとてもまじめに、恐らく命の危険を冒しながらこの作品を製作したに違いないが、「映画好き」としてはとても「予定調和」な展開を裏切ってくれるような期待感を抱かせない映画だった。こういう作品がジャンルの中に1つはあるべきだとは思うが、どうも礼賛したい気持にならないのは、自分の視野が狭いからなのだろうか、などと考えてしまう。

こういう映画を観ると頻繁に戦争を起こすアメリカって「人騒がせ」だ、と思う。とはいえ「おさわがせしてすみません」なんて気持はこれっぽっちも感じません。そうじゃない人もたくさんいるとは思うのですが…。

悪魔のパス 天使のゴール

悪魔のパス 天使のゴール悪魔のパス 天使のゴール
村上 龍

幻冬舎
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最近ようやくイタリア、セリエA、フィオレンティーナからイングランド、プレミア、ボルトンへ正式に移籍が決まった中田英寿選手ですが、この小説は後書きで中田選手本人が書いているように彼のWebサイトに連載されたものを小説(紙媒体)にまとめたもの。

現実の村上龍氏と中田英寿選手の間柄を想像しながら読んでも楽しい本ですが、彼のサッカーの描写は、「エクスタシー」や「ピアッシング」に通ずるものがあったようにも思う。彼独特の「切迫感」のようなものの描写が「サッカー」にもハマッたということか。

小説中の舞台はおそらく中田選手のペルージャ時代のエピソードなどがメインになっていて、今の彼の存在感と比べると「初々しさ」があるように思う。懐かしかった。


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