ストロベリーショートケイクス

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Strawberry Shortcakes
2006年/日本/127分/R-15
監督:矢崎仁司、製作:浅井隆
原作:魚喃キリコ「strawberry shortcakes」(祥伝社)
脚本:狗飼恭子
撮影:石井勲、音楽:虹釜太郎
出演:池脇千鶴、中越典子、中村優子、岩瀬塔子、加瀬亮、安藤政信、趙民和、他
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大学時代の学園祭の時にサークルで「三月のライオン」の上映を行い、その時にたしか監督を囲んで飲んだ記憶がある、矢崎仁司監督の最新作。

「花を摘む少女と虫を殺す少女」は観れていないものの、なんというか、私にとっての映画の原風景のような監督。

この作品を観ると、ことごとく「男」が出てこない。趙方豪さんの死後、男を撮るのはやめてしまったのかと、勝手に心配になったり。

単に美術の問題かもしれませんが、画が「矢崎監督作品」という感じがあった割には、画のつなぎは「新鮮」というよりは「ぎこちない」気がしたが、原作は魚喃キリコ氏の同名漫画であったことを、見終えてから思い出すことに。

個人的には女性のヌードやセックスシーンは大好きなので、とりあえずそんなカットは嬉しいが、やはり、プロットの設定にリアリティーを持たせるヌードは、役者的にはいいのかもしれませんが、なんというか「想定の範囲内」な気がする。やっぱり「無駄脱ぎ」でないどぐっと心を奪われることは少ない。

そういう意味では「中越さんや池脇さんも当たり前のように脱いでくれたらもっと良かったのに。」という気持ちはあるが、こういう「女の子が夜中に独りで観る映画」は、その作品のクオリティーに関わらず興行的には赤字になってしまうんだろうな、などと考えると俄然応援したいような気持ちになる。

矢崎監督の幻想=フィクションが、「魚喃キリコ」という価値を通して、
社会と折り合いをつけたような印象。嬉しいような悲しいような。

「ストロベリーショートケイクス」公式サイト
http://www.strawberryshortcakes.net/







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