![]() | ヘイズ/HAZE-Original Long Version 2005年/日本/49分 プロデューサー・監督・脚本・撮影・編集:塚本晋也 音楽:石川忠 出演:塚本晋也、藤井かほり、村瀬貴洋、神高貴宏、辻岡正人、さいとう真央、他 Amazonで詳しく見る |
塚本監督は、今思えば、昨今の「ジャパニーズ・ホラー」ブームの火付け役の一人だったのか? などと思ったりした。「15年かけて時代が追いついた」ということなのかもしれない。
この「HAZE/ヘイズ」は過去の塚本監督の作品郡からみると初期の作品、テイスト的には「鉄男」に近いように思う。役者陣的には「東京フィスト」以来の藤井かほりさんが出演している。ちなみに今回も監督自ら主演もしている。
この映画はエンドクレジットをみると、撮影カメラには Panasonic AG-DVX100 を使用し、FCPでカンパケにしたDV作品のよう。
光量が充分なシーンではすこぶる綺麗な映像に仕上がっていて、同じカメラで撮影した、瀬々隆久監督の「ユダ」の映像などを思い起こしたりしますが、本編のほとんどを占める、暗めのシーンではあまり見たくない感じのノイズがのっている。
塚本監督は「これでよし」としたのかもしれませんが映像的ながっかり感は否めない。フィルムカメラでは小回りの効いた少人数での撮影や、水中撮影、エフェクトなどがやりにくかったからかな、と想像しますが、見る側は撮影の段取りなんて気にしないので、仕上がりを見るとそんな風に感じてしまう、もったいない感じの画でした。
画的には16ミリ、スパー16ミリなどの質感があれば、作品に品格が生まれたように思う。DVは、フィルムと違って暗めの映像はハマらないことを再認識。
ただ、いつもの塚本節は健在で、塚本監督作品が好きな人にはなかなかたまらない作品であるようにも思う。