![]() | パビリオン山椒魚 プレミアムエディション 2006年/日本/98分 監督・脚本:冨永昌敬 製作:松下晴彦、御領博 撮影:月永雄太 音楽:菊地成孔 出演:オダギリジョー、香椎由宇、高田純次、麻生祐未、光石研、KIKI、キタキマユ、斉藤陽一郎、杉山彦々、津田寛治、他 Amazonで詳しく見る |
富永監督の「亀虫」は漫画家の安彦麻理江さん見たさに観ていたが、こんなに注目される監督になるとは気づかなかった。
この「パビリオン山椒魚」を観ていて思い出したのは後期鈴木清順作品。斉藤陽一郎さんなど青山組の影響が強いののかと思いきや、かつての荒戸源治郎プロデュース作品を観ているようなところが印象的だった。
映画にのめり込むにはある程度ディープで複雑な世界が必要でかつその世界に軽快さを同時に含ませるのは困難だな、など考えさせられた一本。
やっぱり「表層的な解釈と裏の解釈」というように分けられたものではなく、観たとおりの画が、深くもあり浅くもあるような映画を作りたい、と思うが、これに一番近いのは、「希望を感じるドキュメンタリー作品」なのだろうか。
「パビリオン山椒魚」公式サイト
http://www.pavillion.jp/