壊音 KAI-ON 2002年/日本/84分 監督・撮影・編集・音楽:奥秀太郎 原作:篠原一「壊音」文春文庫 音楽:大友良英 出演:小林愛、宮道佐和子、岡光美和子、片山圭、中坪由起子、他 Amazonで詳しく見る |
たしか自分の映画の上映会のビラを新宿のツタヤに撒きに行ったときに、この「壊音」のビラが置いてあっり、そのビラのシンプルなデザインに「なんかかっこいい」と思った記憶がある。
もう5年も前のことになるのかと思うと自分の非進化っぷりを考えるとがっくりきそうになる。
それはさておき、この映画はDVD+ヘッドホンで鑑賞したが、そんなスタイルでの鑑賞があう作品のように思う。
小規模の劇場だとスピーカーなどの音響の問題が大きいのでヘッドホンだと手軽に、周りに迷惑をかけることなく、まあまあの音でノイジーな音楽を楽しむことができる。
この映画はその題名通り「壊音」という感じの映画だが、原作はどうなっているのかわからないけれど、個人的にはせっかく実写で撮るのなら、形式だけでいいのでプロット的なものを入れたほうが見やすいようには思う。
役者立たせて教室を借りたり破壊したりするわけだから、なんか「人力がもったいない」と感じたのが正直なところ。
ただ、観ていていい音楽でサイケデリックな気持ちでになれる瞬間はあるので、部分的にカタルシスを感じれて気持ちがいい。夢に出そう、というか、音楽と映像の断片が記憶に残る映画。