でらしね

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でらしねでらしね
deracine
2002年/日本/94分
監督:中原俊
脚本:小林政広
撮影:石井浩一
音楽:大友良英
出演:奥田瑛二、黒沢あすか、益岡徹、三谷昇、田鍋謙一郎、他
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「桜の園」「コンセント」などの中原俊監督最新作。一見、原作ものの映画化のように見えるが、小林政広氏によるオリジナル脚本。

小林政広氏は「バッシング」「女子社員淫乱依存症」「海賊版=BOOTLEG FILM」の監督をしているが、あのフランソワ・トリュフォーの現場に入った経験や、フォークシンガーとしてレコードも出している変わった経歴の持ち主。氏はブログ「小林政広のブログ」も公開している。「バッシング」は劇場公開を見逃してしまったのでDVDに大期待。

でこの「でらしね」は、奥田瑛二+中原俊+小林政広の3人の有志による自主映画的な雰囲気を感じる映画だ。

なんというか、長時間酒を呑んでいて、ふとあらぬ方向にいってしまった話の時のような、根源的な現実味をともなうファンタジーのような映画だった。「でらしね=deracine=根無し草」という感じ。上の3人の名前を見ると、大胆なセックスシーンなんかを期待したりもするが、そんなシーンはなかった。

DVDの特典インタビューでは、中原俊監督、奥田瑛二さん、黒沢あすかさんが登場していたが、3人のトークを聞いていると、現場の光景や映画「でらしね」を動かした人々の人柄などが浮かび上がる。

劇場公開まで2年かかったとのことだが、必ずしも「映画は生ものだからすぐに公開すべし」ではないことも考えるようになる。…といいてもすぐに配給が見つかるに越したことはないとは思うのだが。







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