![]() | カフカの「城」 DAS SCHLOB THE CASTLE 1997年/オーストリア・ドイツ/125分 監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ 原作:フランツ・カフカ「城」 撮影:イジー・スチブル 出演:ウルリッヒ・ミューエ、スザンヌ・ロタール、フランク・ギーリング、フェリックス・アイトナー、ニコラウス・パリラ、他 Amazonで詳しく見る |
結果的には思ったより地味な仕上がりだった感はあるが、たしか大学1年くらいの時に途中までは読んだはずの原作の持つ「見えない権力」のようなものの表現の仕方が絶妙で、斬新さというよりはカフカの小説を限られたコストで映画化する見本、のような印象が強い。
ちなみにハネケ監督の今のところの最新作「隠された記憶」はハリウッド資本でハネケ監督が続投して撮影が決まっている模様。
この『カフカの「城」』は勇気ある配給会社が日本にはないためにロードショーされることはなかったが、もし今後ハリウッドで注目されたりするやいなや日本の配給会社は飛びつくんだろうな、などと想像すると、配給会社が買ってくれるような映画を撮らなければ映画監督業で生きていけない現実なんかも思い出したりして軽くブルーになってしまいそうに・・・なんてことを考えさせられる映画。
ともあれ、ハネケ監督作品の特長は、ある意味デビット・リンチ監督などと同様に「人間の持つ闇」を映像化する天才であることは間違いないことを再確認。