![]() | アシク・ケリブ【デジタル完全復元盤】 Ashik Kerib 1988年/ソ連/78分 監督:セルゲイ・パラジャーノフ 原作:ミハイル・レールモントフ 脚本:ギーヤ・バドリッゼ 撮影:アルベルト・ヤブリヤ 出演:ユーリー・ムゴヤン、ヴェロニカ・メトニーゼ、他 Amazonで詳しく見る |
http://blog.sakaiakira.net/cat19/post_231/を観たのはたしか10年程前ですが、パラジャーノフは「民族意識(アルメニア)と詩的な映像」が印象的だった。日常的なリズムの中で、ふと、彼の作品にふれると、とても異界を味わうことができる。
映像は詩的というか構図などが絵画的なところが前面に出ていて、プロット的には最初の10分くらいで想像がつく程シンプル。カット割りも荒削りで、パッケージとしての作品の完成度を目指していない点で、「自主映画」を思い起こさせる映画でした。
個人的に好きな監督ですが、たびたび出てくる「ザクロ」や衣装などの根拠が自分の民族的な処によるものと。はっきりわかってしまうので、その「根拠=テーマ」も独創的だったならばどんな映画をつくるのだろう、と、つい期待してしまいます。
監督本人も絵やコラージュも制作しているようですが、「画が印象的」というところでは、鈴木清順監督の「ツゴイネルワイゼン」「陽炎座」「夢二」の大正浪漫三部作やジャン=ジャック・ベネックスの「青い夢の女」を思い出しますが、ぶっとび度はポーランドのアンジェイ・ヤロシェヴィチ監督の「ワルシャワの柔肌」に匹敵します。