愛の神、エロス

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愛の神、エロス愛の神、エロス
eros
2004年/109分
フランス・アメリカ・イタリア・中国
監督:ウォン・カーウァイ、スティーヴン・ソダーバーグ、ミケランジェロ・アントニオーニ
出演:コン・リー、チャン・チェン、アラン・アーキン、ロバート・ダウニー・Jr、他
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カンヌを沸かせた3人の監督たちが「エロス」をテーマにした約30分の作品を集めたオムニパス映画。

ソダーバーグ監督のフィルムノワール調の作品やアントニオーニ監督の感覚的な作品も好きですが、何んと言っても1本目のウォン・カーワァイ監督の作品の出来が素晴らしかった。

30分程の「ショートフィルム=短編」だとプロットを説明するための段取的な映像に追われてしまい、長編作品と比べると、心のやわらかいところに届くようなところまでいかない、印象があったのですが、このウォン・カーワァイ監督の作品は見事に僕の予想を裏切った。

テーマは「接触」でしたが、娼婦に恋をした仕立て屋の切実な想いが現れ出ていて思わず熱くなってしまった。
単にこういう話が好きというわけではないとは思うのですが…。

この作品の撮影は、当時脅威をふるっていた感染症「SARS」で緊張状態にあった中国で撮影されたとのこと。

そういう状況で「接触」をテーマにしたこの作品は役者スタッフともども「マスク・ゴム手袋」などしながらの撮影だったようです。映像の中にある緊迫感はそういう現場の緊張感のような気がします。

ショートものでもやればすばらしいものができることを気づかせてくれた作品。
今年の短編部門でのNo.1です。


■公式サイト
http://www.ainokami-eros.com/






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