ジョルジュ・バタイユ ママン

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ジョルジュ・バタイユ ママンジョルジュ・バタイユ ママン Ma Mère
2004年/フランス/110分/R-18
監督・脚本:クリストフ・オノレ
原作:ジョルジュ・バタイユ
撮影:エレーヌ・ルバール
出演:イザベル・ユペール、ルイ・ガレル、エマ・ドゥ・コーヌ、他
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ふと「ジョルジュ・バタイユ・・・」というタイトルを見つけて即劇場へ脚を運ぶ。

新宿高島屋のテアトル・タイムズスクエアで平日21時過ぎからのレイトショーで鑑賞。2週間のみのロードショーからか、平日、この原作に関わらず1/3位のお客の入りだった。

もっと女性が多いかと思ったが意外と、というか当然、男の年配者が多かった。若い女性は思ったより少なかったが、一人で観にきている人はやはり多かった。

この作品が18禁でないような作品ならば、渋谷ル・シネマなどでパトリス・ルコント作品のような扱いで上映できたかもしれないが、六本木シネ・ヴィヴァン亡き今はここでの上映になったということか。

映画を観るとジャン=リュック・ゴダールの「パッション」ベルトラン・ブリエの「バルスーズ」などでうら若き姿で動き回っていた、最近ではフランソワ・オゾンの「8人の女たち」などのイザベル・ユペールが、ある意味空前の灯火の女性になっていた。細い身体で白いシャツにデニムのブーツカットといういでたちは、特にロングショットでは実際の年齢を感じさせない。

相手役の青いツバメではなく、息子役には「ギターはもう聞こえない」「ニコ・イコン」「白と黒の恋人たち」「自由、夜」」などのフィリップ・ガレル監督に姿かたちがそっくりのルイ・ガレル。映画を観るまで知らなかった。ニコとの子供かどうかはわかりませんが、原作はジョルジュ・バタイユ、主演はゴダールの「中国女」などのイザベル・ユペール、その相手役はフィリップ・ガレルの息子、ルイ・ガレル、となるとおのずと作品のテイストは決まってくる。

自分もジョルジュ・バタイユに映画を一本捧げている者として観ないわけにはいかない。

映画の内容は観てのお楽しみですが、砂丘や労働の匂のしない画が印象的。

最初の街の真上からの俯瞰のショットはゴダールの何かの作品で観たショットに近い。ラストショットはジャン・ユスターシュの「ママと娼婦」を思い出させるふしがあり、賛否両論か。

音楽はミケランジェロ・アントニオーニの「欲望」を思い出させる使い方で、とくにタートルズの「ハッピー・トゥギャザー」は否応なく印象的でしたが、もう2006年なのに1960年代の雰囲気がするのは原作や音楽だけが理由ではない。「今」バタイユ小説を映画化する意味とは。

■「ジョルジュ・バタイユ ママン」公式サイト
http://www.at-e.co.jp/maman/


PS
21時頃、テアトルタイムズスクエア横にあるサザンテラスの喫煙所でタバコを吸っていたら、両隣りのベンチでは目の前に広がる夜景を前にカップルがイチャイチャしていて、ガラス越しに見えてしまったのですが、一方のカップル(サラリーマン風)の男は彼女の乳をもんでいた。「なんだかな~」と思いつつ、映画鑑賞後、新宿駅に向かってあるいていると、線路沿いに並べてあるベンチにはそれぞれまたしてもカップルの姿が。

そこは普通に人通りはあるのですが、その中の2組程はベンチの上で男女が向かい合ったまま、股を広げて抱き合っているではありませんか。しかも、そのうちの一組の女性はタイトスカートを捲し上げてフニャフニャしていたのです。

これって公共の場での「ペッティング」?→いつからこんなモラルの世の中になったんだろう→自分はとりのこされている? 人影に隠れてナニかしているんだったらわからんのでもないのですが・・・。

こんな出来事も「映画館に脚を運ぶ」というイベントに含まれた価値なのかなぁ、と思う今日この頃。3~4回もルイ・ガレルの射精シーンを観たばかりだから、そういったことに敏感になっていたわけではないはず。







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