![]() | タイム・オブ・ザ・ウルフ LE TEMPS DU LOUP THE TIME OF THE WOLF WOLFZEIT 2003年/フランス・ドイツ・オーストリア/109分 監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ 製作:ファイト・ハイドゥシュカ、マルガレート・メネゴス 製作総指揮:ミヒャエル・カッツ 撮影:ユルゲン・ユルゲス、衣装:リジー・クリストル 出演:イザベル・ユペール、ベアトリス・ダル、パトリス・シェロー、ローナ・ハートナー、モーリス・ベニシュー、オリヴィエ・グルメ、ブリジット・ルアン、他 Amazonで詳しく見る |
DVDの特典映像のインタビューを見るに監督自身もとりわけ「パニック映画」を撮りたかったわけではなかったようだ。
ただ「こんなことが、あなたの身に起こったらどうする?」という問いが自体がこの映画のテーマなので、それぞれのエピソードや登場人物に対し「感じ方は人それぞれ」というスタンスで作られているように思う。ハネケ作品のなかでは「ファニーゲーム」並にキャッチの効いた映画だったようにも思う。
家畜を殺すシーンや少女の死体(ヌード)など、小道具、というか細部までリアルに再現されていたところがお金はなくても「大人の仕事」を感じさせる。
意外にもイザベル・ユペール、ベアトリス・ダルといったビッグネームの女優が出演しているが、そんな華のある映画でなかったところが特徴だろうか。
また、DVDのインタビューによると、この「タイム・オブ・ザ・ウルフ」は「ピアニスト」の前に企画されていた作品のようだが、ユペールとハネケが独自ルートで資金集めを試みるも失敗し、半ば頓挫していたよう。「ピアニスト」のカンヌ受賞などの成功をきっかけに資金集めに成功し、撮影にこぎつけることができた作品のよう。