二十歳の死

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二十歳の死 [DVD]二十歳の死 [DVD]
La vie des morts
1991年/フランス/52分
監督・脚本:アルノー・デプレシャン
撮影:エリック・ゴーティエ
出演:ティボール・ド・モンタレンベール、レシュ・レボヴィッチ、マリアンヌ・ドニクール、スゼル・ゴフリー
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「そして僕は恋をする」等のアルノー・デプレシャン監督作品のおそらく劇場公開した第一作目の監督作品。52分という100分映画の約半分の尺の映画だが、個人的にはなんというか「映画的な雰囲気」のぷんぷんする映画。こういう映画を観ると「映画製作はお金=製作費じゃない」ということを思い起こすことができる。もちろん16ミリとはいえフィルム撮影は昨今の低予算ビデオ撮影と比べれば莫大な製作費がかかるが、豪華にすること、に躍起になっている映画と比べれば「人とは何か。映画とは何か。」ということに対して真摯に向き合う監督の姿が感じられる映画で、敷居の低い、観客に歩み寄るような「娯楽性」は低いが、むき出しのそれをダイレクトに感じられる意欲作だ。

ここにあるのは、数年前に耳にした「品格」などとは違った映画に対する「志の高さ」である。映画あるいは人そのものに対して向かっていこうとするエネルギーのことなのかもしれない。ストーリーとは別に、そんなことを考えさせる映画。







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