ドリーマーズ

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ドリーマーズ 特別版 ~R-18ヴァージョン~ドリーマーズ 特別版 ~R-18ヴァージョン~
The Dreamers
2003年/イギリス・フランス・イタリア/113分/R-18
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
原作・脚本:ギルバート・アデア「ドリーマーズ」白水社
撮影:ファビオ・チャンケッティ
出演:マイケル・ピット、エヴァ・グリーン、ルイ・ガレル、ロバン・ルヌーチ、アンナ・チャンセラー、ジャン=ピエール・カルフォン、ジャン=ピエール・レオ、他
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「ラストタンゴ・イン・パリ」「1900年」「ラストエンペラー」「シェルタリング・スカイ」「リトル・ブッタ」「シャンドライの恋」などのベルナルド・ベルトルッチ監督作品。

1968年のパリを描いてはいるが、60年代~80年代にあった映像の格式はなく「世界の巨匠の作品がなんと今ではお求め安くなってお茶の間価格で登場」といいた感じで、それが「成熟した」などと評価する人はいるとは思うが、逆にまた、早くして成功を収めた巨匠が、ハリウッドと同じ土壌で勝負し、作品を作り続けることの難しさを感じさせる。

例えば、ベルトルッチに影響を与えたというゴダールのように、フランス語映画ばかりを撮っていたら潜在的に多くの人に観てもらえる可能性はハリウッド映画と比べたら爪の垢程になってしまうだろうし、だからといって沈黙していても何も生まれない。

周囲の期待と自分の満足の折り合いをつけるのは若くして成功してしまうと特に難しいと思うが、臆することなく作品を発表し続けているのは驚嘆に値する。

Wikipedediaでは「1980年代にはあったカリスマ性は現在では薄れている」と表記されているが、今後はイタリア語でよいので、映画に対するオマージュではなく、新しい種類の映画を作るという気合いを感じさせる作品を観たいものです。

ちなみにこの「ドリーマーズ」「ジョルジュ・バタイユ ママン」と同様に、ルイ・ガレルが手淫して射精するシーンがじっくり描写されており「そんなタチ姿が様になる役者」という難しい、というかある種特権的な役者としての地位を確立した感もあり、今後の彼の動向は興味深い。







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