ファニーゲーム U.S.A.

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ファニーゲームU.S.A. [DVD]ファニーゲームU.S.A. [DVD]
Funny Games U.S.
1997年/アメリカ/111分/PG-12
監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ
製作総指揮・出演:ナオミ・ワッツ
出演:ティム・ロス、マイケル・ピット、ほか
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ミヒャエル・ハネケ監督の2007年製作、2008年公開作品。こちらは劇場公開を逃しDVDで鑑賞。 恐がりなくせに無理して観ていただけに、この作品に関しては映画館に行かなくてほんとうに良かったと思っている。

たしか90年代後半あたりに、この作品の元、というかほぼ同じ作品「ファニーゲーム」を観て、怖さはもとより、勝手に「映画を作る理由・求めるもの」について考えさせられた作品。この「ファニーゲーム U.S.A.」を観て感じたのは、怖い映画は知った顔=有名俳優が出演していると怖さが薄れる、ということ。

デヴィッド・リンチ監督の「マルホランド・ドライブ」で脚光を浴びたナオミ・ワッツは私の数少ない好きなハリウッド女優の一人だが、この作品に惚れ込み、版権を買って、自ら下着姿で見事なプロポーションを披露し、同じ監督を雇ってリメイクまでした彼女の行動力には、尊敬の念を抱く、と同時になんというか正直呆れてしまう部分もあった。食べやすいように加工して輸入するアメリカの象徴のような感じがしてしまう。忠実にリメイクしているのに。。

個人的にはマイケル・ピットの小憎らしい演技に、ティム・ロスの弱々しい演技に首ったけとなっていたが「ファニーゲーム」を同じ演出家で違う俳優で観た感は拭えなかった。というのも、ハネケ監督にはどうしても過度な期待を寄せてしまいがちなところがある。

本来はデヴィット・リンチ監督と比べて、映画(大衆芸術)として観客層が同じくらいあるいはもっと狭いハネケ監督が、彼以上の本数の映画を作れる状況を作れていること自体に感服しなければいけないのかもしれない。

人に潜む「闇」の部分は無限大に広がっていることを顕在化させてくれた作品。


「ファニーゲーム U.S.A.」公式サイト
http://www.funnygame-usa.com/

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