毛皮のエロス

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毛皮のエロス~ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト~毛皮のエロス~ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト~
FUR: AN IMAGINARY PORTRAIT OF DIANE ARBUS
2006年/アメリカ/112分/R-18
監督:スティーヴン・シャインバーグ
原作:パトリシア・ボズワース「炎のごとく 写真家ダイアン・アーバス」(文藝春秋)
脚本:エリン・クレシダ・ウィルソン
撮影:ビル・ポープ、編集:出口景子
出演:ニコール・キッドマン、ロバート・ダウニー・Jr、タイ・バーレル、ハリス・ユーリン、他
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ひとまずどこが「18禁」なんだかよくわからん映画。

正直、もっと正統派の半ドキュメンタリー的な作風を期待していただけに、ショックはそれなりに大きく、そのズレは鑑賞後の不満足度と危うく結びつきそうになってしまった。

そう、映画は予想を裏切り「ロマンス」にのみ焦点があてられており、その点はハリウッド的にわかりやすい作風になっている。

「アイズ・ワイド・シャット」で当時の旦那とのセックスシーンでヌードを披露していたニコール・キッドマンだが、肝心の本作では不自然にブラジャーを身にまとっていてがっかりしたものである。ジャニス・ジョップリンを見習ってほしいものである。

どうもロマンス以外に関しての描写がすべて画一的で、フリークスや1950年代という時代、ダイアン・アーバスに対するとらえ方全てが、ある程度お金をかけてうわっつらだけを撮った感があり、ニコール・キッドマンは何故この映画を選んだのかは不明。

とはいえ、全ての事情を真摯に取り上げると、どうも重苦しくなってしまいがちなので、ある種シリアスになりがちなテーマをファンタジックに仕上げた、という意味では秀作だろうし、そんな映画が好きな人にとっては絶品に映画なのだろう。

「毛皮のエロス」公式サイト【日本語】
http://kegawa.gyao.jp/
「毛皮のエロス」公式サイト【英語】
http://www.furmovie.com/






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