見つめる女

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見つめる女見つめる女
LA SPETTATRICE
THE SPECTATOR
2004年/イタリア/98分
監督・脚本:パオロ・フランキ
脚本:ハイドラン・シュリーフ、ディエゴ・リボン
撮影:ジュゼッペ・ランチ、音楽:カルロ・クリヴェッリ
出演:バルボラ・ボブローヴァ、アンドレア・レンツィ、ブリジット・カティヨン、キアラ・ピッキ、マッテオ・ムッソーニ、ジョルジオ・マルケージ、他
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「イタリア映画」といえば、アントニオーニ、フェリーニ、ロッセリーニ、パゾリーニ、オリヴェイラ、ベルトルッチなどのビックネームをすぐさま思い浮かべますが、逆にいうとそれ以外の作家の名前はなかなか聞く機会がない。最近(2000年以降)のイタリア映画ではアゴタ・クリストフの「昨日」を映画化した、「風の痛み」があるが、いい映画だとは思いますが、作家性を感じる程の作品ではなかったようにも思う。

そんな中で、ちょっとしたいやらしさと作家性を求めつつこの「見つめる女」を鑑賞。

結果的には、まさに「見つめる女」という感じの映画で、善くも悪くもそれ以上でもそれ以下でもないように思う。ラストのあたりで「10cc」の「I'm not in love」が流れた時には正直「どうしよう」とも思ったが、「軸がぶれない」といえばそういう映画。

個人的には、こういう脚本がシンプルなつくりの映画は主演の魅力次第で作品のできが大きく変わる映画のように思う。そういう意味では、モノローグ的な恋愛感で突っ走れる感じが、精神年齢の低さを関させ、かつ、ちょっと鼻が上えを向きつつある感じが「スパイダーマン」のキルスティン・ダンストを彷彿とさせる、バルボラ・ボブローヴァはチャーミングに映っていたようには思う。

仮にこの映画、舞台が日本であっても、大学卒業直後というよりは、大学入学直後くらいの恋愛感だったようにも思うのは私だけだろうか。







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