![]() | マイ・レフトフット My Left Foot 1989年/アイルランド/98分 監督・脚本:ジム・シェリダン 原作:クリスティ・ブラウン 撮影:ジャック・コンロィ 出演:ダニエル・デイ=ルイス、ブレンダ・フリッカー、フィオナ・ショウ、レイ・マカナリー、ヒュー・オコナー、シリル・キューザック、他 Amazonで詳しく見る |
主演はミラン・クンデラ原作の「存在の耐えられない軽さ」、ジェームス・アイボリー監督の「眺めのいい部屋」などのダニエル・デイ=ルイス。
17歳くらいの設定の役中では「歳の割りに髭が濃すぎ」とシリアスなヒューマンドラマだけに、若干滑稽さも感じますが、よだれを垂らしながらの熱演には役者魂を感じないわけにはいかない。
ヒューマンドラマなのでよくもわるくも所謂ヒューマニズムの枠内に収まる作品ですが、キャラクターの設定、というか、登場人物の性格の設定が面白い。
主演とその父親に共通していた性格、「喧嘩っぱやく(酒グセが悪い)てしつこい」ところは、たんにサッカーアイルランド代表の試合運びを見ていても感じるように、「終わってしまうまで、決して諦めない」とことなどはアイルランドの国民性のようなものが現れている部分なのかもしれない。
あと、この映画は最初の45分くらいで「痛々しい感動」のクライマックスを設け、その後は主演の「生き様」にフォーカスされているため、「お涙ちょうだい」だけの映画ではない人間成長を描いた作品となっており、映画の完成度に厚みをだしている。
「奇抜な演出で度肝を抜かれる」ような映画ではないが、意外と小さくまとまったなぁ、という感は若干あるものの、観終えた後の満足感は高い。