![]() | ツィゴイネルワイゼン デラックス版 1980年/日本/145分 監督:鈴木清順 製作:荒戸源治郎 原作:内田百間(「サラサーテの盤」) 脚本:田中陽造 撮影:永塚一栄、音楽:河内紀 出演:原田芳雄、藤田敏八、大谷直子、大楠道代、麿赤兒、樹木希林、他 Amazonで詳しく見る |
特に印象的なカットは大谷直子さんが「ちぎりこんにゃく」をちぎるシーン。「赤目・・・」ではたしか「肝」か何かだったが、「生々しい造形の食べ物」が映画の雰囲気と相まって何とも言えない効果を出しているように感じる。
何度観ても脚本的に「解釈不能」に陥るが、それはこの映画が解釈を求めていないからのような気がする。同じことは他の鈴木清順監督作品の「大正浪漫三部作」にも通ずる。
「日常的な妖艶さ」をどっぷりと表現するには、つじつまを合わせるような明確なプロットは必要がないことを学んだ映画。
この映画の原田芳雄バージョンのポスターを部屋に貼っていると、部屋の雰囲気ごともってかれる感アリ。
最近はこの「ツィゴイネルワイゼン」などの三部作は、スチールを見ると「新しい」印象を覚え、十代などの若者の支持も得られるように感じるが、映画の中身をじっくり観ると、やっぱりかなりディープ。