![]() | 夢の中へ 2005年/日本/103分 監督・脚本:園子温 撮影:柳田裕男 出演:田中哲也、夏生ゆうな、村上淳、オダギリジョー、市川実和子、岩松了、麿赤兒、温水洋一、手塚とおる、小嶺麗奈、臼田あさ美、菜葉菜、他 Amazonで詳しく見る |
園監督とは本人はまったく覚えていないと思いますが、10年程前に当時僕が通っていた大学の映画サークルのイベント絡みで一緒に旗に詩を書いた記憶があります。
たしかランボーを引用したことも今思い出しました。その頃から、園監督作品はほとんど全部観ているのですが、前作の『自殺サークル』と比べると初期の作品の印象に近いように思います。
DV作品ですが、撮る側の人間として「フィルムだったらなぁ」と思う気持ちも正直あります。もったいないように思います。
あと、レイトロードショーだったので、もっと「いやらしい」映画を期待していたのですが、想像以上に「真面目」というか「真摯」な後味の残る作品でした。
プロットの展開は漫画家の山野一氏の「パンゲア」におさめられている「ラヤニール」のように「どこかで観たような感じ」だと思いますが、台詞から見ている側の意識までこぼれてくる言葉は全体を通じて一つの線になっており、脚本の完成度の高さが伺えます。
それと演出。あの台詞まわしで長回ししたということは相当リテイクがあったか、役者が優秀だったか、だと思いますが、そんなところからも、「フィルムだったら・・・」と思う気持ちを思い出します。
自然光の美しさはフィルムの得意とするところだし、最終的に映画館で上映するためにキネコするのであれば素材は是非16ミリでもフィルムでお願いしたかったです。
なんだかんだ言っても観終えていい気持ちになってしまったし、いろんな部分で完成度が高かった作品でした。
「夢の中へ」公式サイト
http://yumenonaka.netcinema.tv/