濡れた赫い糸

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濡れた赫い糸濡れた赫い糸
2005年/日本/103分/R-15
監督:望月六郎
原作:山之内幸夫「実録・女師 遊廓 信太山エレジー」双葉社
脚本:石川均
撮影:田中一成
音楽:サウンドキッズ
出演:北村一輝、高岡早紀、吉井怜、奥田瑛二、佐倉萌、他
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以外に最近観ていなかった望月六郎監督作品。個人的にはとりわけ「スキンレスナイト」「皆月」などが印象深いが、数多くの作品を精力的に発表し続けている。

いわゆる極道モノが多い望月監督作品だが、この「濡れた赫い糸」は極道の哀しみ、というよりは、人間の哀しみ、やさしさ、などが表現されているように思う。ただ、スタッフも役者も極道的な作品に出演している方が多いので画づら的には一般映画に臭いがあまりしないものとなっている。

あと、フィルム製作のせいだけではないとは思うが、画が古い、感じがした。1990年代中ごろくらいの製作かと思いきや2005年ではありませんか。それは最近のハイビジョン映画に慣れてしまっているのかもしれないが、ピンク映画を観ている時の感じに近い感じがする。フィルムや照明などの状況が似ているからだけなのかもしれないが。

この「濡れた赫い糸」は映画として完成度は高いとは思うし、現場には優秀なスタッフがたくさんいることも想像できまるが、商品として観客が想定しにくい映画であるようにも思う。銀座シネパトスでレイトロードショーといっても映画館でも興行収入はあまり見込めないだろうし、たとえば「カンヌ」を狙う、といった感じも少ない。

たしか「皆月」は賞を受賞していたが、この映画はエンタテイメントとしては真面目だし、なら芸術性が高いのかといえばそうでもない。かといって、押しが弱い、といのではなくある種臨界点での表現となっているように思う。そう考えるとこういう映画こそが形式を逸脱した真の映画なのかもしれない。







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