![]() | 日の名残り コレクターズ・エディション THE REMAINS OF THE DAY 1993年/イギリス/134分 監督:ジェームズ・アイヴォリー 製作:マイク・ニコルズ、イスマイル・マーチャント、ジョン・コーリー 原作:カズオ・イシグロ 脚本:ルース・プラワー・ジャブヴァーラ 撮影:トニー・ピアース=ロバーツ 出演:アンソニー・ホプキンス、エマ・トンプソン、ジェームズ・フォックス、クリストファー・リーヴ、ピーター・ヴォーン、ヒュー・グラント、ミシェル・ロンズデール、レナ・ヘディ、ベン・チャップリン、他 Amazonで詳しく見る |
2005年にはジェームズ・アイヴォリー監督とカズオ・イシグロ氏のコンビで真田広之氏なども出演の「上海の伯爵夫人」(The White Countess)があったようで、近いうちに観たい作品の一つ。
この「日の名残り」は、まず、伯爵だかなにかの称号をもつアンソニー・ホプキンスがバトラー(執事)として仕える者として演じている点が興味深い。
映画前半は状況説明のためのシーンが多くなってしまっていてなかなか鑑賞は難しいが、後半はホプキンスの一挙手一投足に目が離せない。
「愛と死の狭間で」などのエマ・トンプソン、「スーパーマン」などの、怪我をする前のクリストファー・リーヴ、若き日のヒュー・グラントなど、蒼々たる英国の映画俳優が出演していて、それだけでも観る価値は高い。これに加え、常連のダニエル・デイ・ルイスなんかも出演していれば。
「パブリック」と「プライベート」、ラスト間近の屋敷の外から、屋敷内に佇むホプキンスのカットなど、屋敷の「内」と「外」といった二項対立がハッキリと描かれていた気がする。
それぞれの境目は「モラル」というか暗黙の了解でほどほどにあるべき姿が予め決められているが、そこから逸脱しているように見えるホプキンスに対する視線が中立的であったところも興味深かったところだ。
日本生まれのカズオ・イシグロ氏の原作、アメリカ人のジェームズ・アイヴォリー監督、インド人のイスマイル・マーチャントが製作というイギリス人でないスタッフが中心でこれ程イギリスの内部を描いた作品を作っているところも面白い。