ウェルカム・トゥ・サラエボ

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ウェルカム・トゥ・サラエボウェルカム・トゥ・サラエボ
Welcome To Sarajevo
1997年/イギリス/105分
監督:マイケル・ウィンターボトム
原作:マイケル・ニコルソン
脚本:フランク・コットレル・ボイス
出演:ゴラン・ヴィシュニック、スティーヴン・ディレイン、エミラ・ヌシェヴィッチ、ウディ・ハレルソン、マリサ・トメイ、ケリー・フォックス、エミリー・ロイド、他
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マイケル・ウィンターボトム監督作品「9songs」「24アワー・パーティ・ピープル」に続いて「ウェルカム・トゥ・サラエボ」を鑑賞。

この作品はDV映像を用いながらも、第50回のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されたことで話題になった。

内容に関して積極的な不服はないが、充足感もまたない作品だった。

ただ、現地の映像など「どこまでが現実でどこまでがフィクションなのか」がわからないところや、実際のサラエボの様子など記録映像としての魅力が印象的だった。

例えば同じ「戦争」を題材としたスタンリー・キューブリック監督の「フルメタル・ジャケット」と比べると、「作家性」の薄さが目に付いてしまう。

主張にたいする情熱を感じないというか、作品のテーマに対して距離をとっている感じがする。テーマに肉迫すればよい、というわけではないのでこれはこれで1つのやり方だとは思うが・・・。

それと、作品のテーマとの距離感のせいか、何故か役者の印象が薄い映画でもあった。役者陣はちゃんと芝居はしているとは思うのですが、全体的にどこか「他人事」に感じてしまった。「キャラが描かれていない」というだけの問題ではないような気がしてしまう。

ただ、作家性が薄い=マイルドな仕上がり、になっているからこそ作品の一般性は獲得しやすい部分はより多くの人に見てもらうことには貢献できそうだ。でも、やっぱりそこを狙うのならばハリウッドでやった方がいいと思うし、「ウィンターボトム監督ならもっと面白い映画が作れたはず」という印象は否めない。

本編に使用されていた音楽が刺激的でした。ウィンターボトム監督は音楽を直接の題材に立てた方が面白い作品を作るような気がしますが、様々な映画に挑戦するその姿勢にはは尊敬してしまう。







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