![]() | 過去のない男 Mies Vailla Menneisyytta 2002年/フィンランド・ドイツ・フランス/97分 監督・製作・脚本:アキ・カウリスマキ 撮影:ティモ・サルミネン 出演:マルック・ペルトラ、カティ・オウティネン、アンニッキ・タハティ、ユハニ・ニユミラ、他 Amazonで詳しく見る |
カウリスマキの演出は脚本(テキスト)を厳格に再現するものと、大枠だけつくっておいて即興を交えて細部まで作り上げる手法の2つがあるようですがどっちにしても、画面に現れる役者は説明的な台詞を省き「多くを語らない」、北野武にも通ずるような、一見シラけた演出はわれわれだけに馴染みのあるものなのだろうか?
いずれにせよ、よけいなものがなく、必要なものだけが結果的に必然的にそこにある、というように気張ったりすることなく、そこにあるものを心地よく受け入れることができる。
シンプルでわかりやすいのだけど、明らかにしようとするとつかみどころのないところが魅力。
こういう地味な作品が評価されるのをみると分かりやすくなくても国籍を超えて普遍的に伝わる「何か」は確実に存在していることを再確認できてほっとします。