アルゼンチンババア

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アルゼンチンババアアルゼンチンババア
よしもとばなな

ロッキングオン
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書店でもひときわ目を惹く、奈良美智さんの魅力的な装丁の本。

「アルゼンチンバナナ」ではなく「アルゼンチンババア」という題名に???ととりあえずひっかかる。

さらに帯には「映画化決定!」の文字が見え、衝動買いしてしまった。

吉本ばななさんの作品は昔「哀しい予感」「キッチン」「つぐみ」などを読んでいたのですが、最近は、というか、ここ10年以上、すっかりご無沙汰だった。

森田芳光監督の映画「キッチン」は案外好きなテイストだったのですが、今回の「アルゼンチンババア」は自分なりのひっかかりを感じぬまま終わってしまった。

思えば、吉本ばなな作品とは相性があまり良くないようで、自分的には価値を見出さないエリアがクローズアップされている感じを今回思った。

特に「許せない!」などと思うことはまったくないのですが、何かを待っているうちに全てが素通りしていってしまうような感じで、好き嫌い以前の問題のように思う。

映画化が決まるということは、少なくとも製作サイドでは「映画にする価値がある」とふんだはずだ。
とりわけ難しいわけではないと思うが、自分には想像もつかない食いつきもあるんだ、ということを考えた一冊。

自分が持っている、奈良美智さんのイラストTシャツ。これ着ていたら吉本ばななファンだと思われてしまうこともあるのかと考えると少し複雑。







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