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とはいえ、イヤラシイものには目が無い私はその描写にしだいにのめり込んでしまったのですが、「館」の描写あたりからそのスピード感が落ちてしまったように感じる。
全体のプロットについては「あと10ページしかないのにどういうオチをつけるつもりなのだろう」と心配してしまいましたが、不満に思うようなそれではなかったのは安心してしまった。
個人的には、かつて自分も愛用した8ミリカメラ「フジZC1000」や「フジZC800」でハンディキャップ女性達の「ブルーフィルム」を撮っているシーンなどは機材を含め情景が変にリアルに想像できてしまい、うれしい、というか、不思議な気持ちになります。
この「シシリエンヌ」は著者が未知の領域に挑んでいる気持ちは伝わりますが、小説として完成度に欠けているようにも思う。でも、完成された小説なんて好きでも何でもないのですが。
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嶽本野ばら「シシリエンヌ」インタビュー