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火事だよ! カワイ子ちゃん

火事だよ! カワイコちゃん火事だよ! カワイコちゃん
Hori, Ma Panenko/The Fireman's Ball
1967年/チェコスロバキア・イタリア/71分
監督・原案・脚本:ミロス・フォアマン
原案・脚本・助監督:イヴァン・パセル、原案・脚本:ヤロスラフ・パポウシェク、撮影:ミロスラフ・オンジーチェク
出演:ヤン・ヴォストゥルチル、ヨゼフ・シェバーネク、ヨゼフ・コルプ、フランチシェク・スビェト、ヨゼフ・ヴァルノハ、他
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「勝手にミロス・フォアマン映画祭 第3弾」としてフォアマンのチェコスロバキア時代の「火事だよ! カワイ子ちゃん」を鑑賞。

フォアマンは当時フランスのヌーヴェルヴァーグの影響を受けた「チェコ、ヌーヴェルヴァーグ」の若手筆頭だったようです。日本ではちょうど「松竹、ヌーヴェルヴァーグ」として増村保造監督や中平康監督や大島渚監督などが活躍していた時代と重なるはず。

パペットなどのアニメではない実写のチェコ映画はお初だったのですが、結論から言うと色々不思議な映画だった。

まず、主要な登場人物の年齢が60歳以上で、しかもその数はたくさんだったこと。

プロットの展開からオチにかけてが均一に描かれていたこと。

低予算だとは思うが、画面の中には人があふれていたこと。

そして、転機となる火事のシーンがどうみてもCGでは無いのに一般人的な出演者が火の中からでてきたり、必要以上に体アタリだったこと。

良くも悪くも、僕の想像力を超えた映画だった。暗黙で「ここは流す感じだろう」というようなシーンでも力が入っていたし、観客の設定など、当時のチェコの文脈がわかればついていけたのかもしれませんが、とにかく不思議な映画でした。

チェコ映画、あなどれない。


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2006年08月02日 00:58
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