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グッバイ、レーニン!

グッバイ、レーニン!グッバイ、レーニン!
Good Bye Lenin!
2003年/ドイツ/121分
監督・脚本:ヴォルフガング・ベッカー
撮影:マルティン・ククラ
出演:ダニエル・ブリュール、カトリーン・サーズ、チュルパン・ハマートヴァ、マリア・シモン、他
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東西ドイツ壁崩壊前後の時代を描いたライトなタッチの社会派ドラマ。悲劇を喜劇として描いているためか、鑑賞後、特有の「切なさ」がこみ上げてくる。

キャラクターの設定も「こんな人が実際にいたかもしれない」と感じさせる点でちょうどティム・バートンの「ビック・フィッシュ」のようなさじ加減のリアリティーがある。

あらかじめ「東西ドイツの問題」や「社会主義」などの対する問題を真摯に受け止めていると、エンタテイメント的な部分が鼻につくかもしれないが、逆にこのこと、それほど現実離れしていないドラマ仕立てになっていることが、ドイツ本国や世界的に成功を収めた要因だったと思う。

10年程前から『ラン・ローラ・ラン』など世界的な成功を収める新しいドイツ映画(ヴェンダース以来?)が出てきているように思うが、アート的であったり、単なるスマッシュヒットに留まらない、内容的、興行的にバランスがとれ、英語圏での上映も加味しながら製作されたドイツのインディペンデント映画といった感じ。

日本でもこれくらいのバランスの映画を数多く製作できたらと思うのは私だけだろうか。


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2005年06月25日 11:16
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