NANA-ナナ

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NANA -ナナ- スペシャル・エディションNANA -ナナ- スペシャル・エディション
2005年/日本/114分
監督・脚本:大谷健太郎
原作:矢沢あい
撮影:鈴木一博
出演:中島美嘉、宮崎あおい、成宮寛貴、松山ケンイチ、平岡祐太、他
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まだ未見だった映画「NANA-ナナ」をようやく鑑賞。

珍しく、原作の漫画は会社で回し読みに参加させてもらい読んでいたので、映画版も気にはなってたのですが、監督を自主映画上がりの大谷健太郎監督がやると聞くと俄然期待してしまう。

観終えた後のガッカリ度は測り知れない。主人公と同年代の人たちがどう観るのかはわからないが、原作ものの映画としては「ライブシーンがよい」以外、観るべきところはなかった。終始観ていて恥ずかしくなってしまうような薄っぺらい演技の中島美嘉さんが気のどくに思ってきてしまった。悪い意味で自主映画くさい。

原作の漫画にあった「テンポの良さ」や「ト書き的な書き込み」など、僕が魅力的に思った部分は映画には反映されていなかった。こんなに観るべきところがない映画も珍しく、現場でプロデューサーなど誰も不安にならなかったのか、と思ってしまう。大谷監督もこの作品を最後に終わってしまうのではないかと心配したが、これまた驚いたことに今公開中の映画「ラフ」の監督をしているようだ。さらにこの映画の続編も大谷監督がメガホンをとるらしい。

百歩譲っても、原作ものは、その原作をなぞるようにして撮る場合は森田芳光監督の「失楽園」のように興行的に成功しないことには生きる道はないと思う。作る側も結果的に自分をすり減らすことになるわけだし。







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