日蔭のふたり

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日蔭のふたり日蔭のふたり Jude
1996年/イギリス/123分
監督:マイケル・ウィンターボトム
原作:トーマス・ハーディ
脚本:ホセイン・アミニ
撮影:エドゥアルド・セラ
出演:クリストファー・エクルストン、ケイト・ウィンスレット、リーアム・カニンガム、レイチェル・グリフィス、ジューン・ウィットフィールド、ロス・コーヴィン・ターンブル、ジェームズ・デイレイ、ジェームズ・ネスビット、ポール・コプリー、ケン・ジョーンズ、他
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イギリスの作家・詩人、トーマス・ハーディの「日蔭者ジュード」を原作とした、「9songs」「24アワー・パーティ・ピープル」「ウェルカム・トゥ・サラエボ」「I Want You あなたが欲しい」「CODE46」など、毎回異なったジャンルの作品を発表し続けるマイケル・ウィンターボトム監督作品。この作品の後、助演?のケイト・ウィンスレットはジェームス・キャメロン監督の「タイタニック」で大注目されることとなる。

そのケイト・ウィンスレットはこの「日蔭のふたり」では心理学でいうボーダーライン・パーソナリティー・ディスオーダーのような役柄を熱演しているが、少し意地悪く観ると「単に自分で蒔いた種」による悲劇に僕なんかは感じてしまい、扇情的な感情をこれ見よがしに助長するような撮り方、表層的で安っぽい感じがしましたが、これくらい分かりやすいほうが観る人に間違いなくその悲劇性が伝わるんだろうということも再確認。

マイケル・ウィンターボトム監督作品は監督が何をしたいのかが分かりやすい上に、テンポのよいプロットの展開のなかで、生々しく表層的にリアルな映像を入れ込みながら魅せる手法が評価されているように感じた。

個人的に感情移入してしまったところは「ジュード」が大学制度に頼ることなく、苦学しながら在野の精神で身につけた学問、教養には悲劇以上に本来あるべき「学ぶ姿」が感じられ、自分の身の上なども勝手に投影しながら熱くなるシーンもあった。








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