アマデウス

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アマデウス ディレクターズカット スペシャル・エディションアマデウス ディレクターズカット スペシャル・エディション
AMADEUS DIRECTER'S CUT
2002年/アメリカ/180分
監督:ミロス・フォアマン
原作・脚本:ピーター・シェーファー
出演:F・マーレイ・エイブラハム、トム・ハルス、エリザベス・ベリッジ、ロイ・ドートリス、サイモン・キャロウ、他
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「勝手にミロス・フォアマン映画際 第2弾」として「アマデウス」をたぶん10数年ぶりに鑑賞。

といっても、今回ディレクターズカット版は初めて観たのですが、プロデューサー版? と比べて40数分間分のシーンが追加されている。

スティーブン・ソダーバーグ監督の「ソラリス」が劇場版が100分程に対して、現在お蔵入りになっているディレクターズカット版は200分程あるらしい。劇場版では、ソラリス自体に関わるシーンをおそらくすべてカットしてあるので「作品として別物」になっていると思われる。

「アマデウス」はそれほど衝撃的にではないけれども、サリエリの人間性の描写などでの40分は作品に大きな影響を及ぼしていると思う。

あと劇中の使用言語ですが、設定として英語を話せる人は一人もいなかったはずだが、みごとに全員英語を話していたし、オペラ部分も英語の歌詞になっているところさえあったのは、以前はあまり気にならなかったけれど今回は「ん?」と思ってしまった。

でも篠田正浩監督の「スパイゾルゲ」のような嫌な感じはなかった。それはおそらく、チェコ人のミロス・フォアマン監督にたいする敬意のようなものなのかもしれない。

金銭や能力の無さから英語でやるのではなく、政治的な理由で英語を習得することとなったフォアマン監督は、自分がそうであったように、母語でない言語を獲得しようとしているような気がする。

ちょうど、前述のアゴタ・クリストフが母語でないフランス語で作品を書いていたように。(「風の痛み」は何故かおそらくイタリア語だが。)

鑑賞中、何度となく「あぁ~サリエリ」と思うこと数限りなし。

以前観たときより仕事や金銭のことが気になったように思うのは、その部分に関してシビアになったということだろうか。







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