もののたはむれ

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松浦 寿輝

文藝春秋

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大学時代に、この本の著者、松浦寿輝氏の『平面論』を読んではいたのですが、小説も発表していた、というか芥川賞作家であることもつゆ知らず、会社の昼休みに神保町の三省堂書店で文庫版を購入。

内容は自分好みの「幻想的」な艶めかしさいっぱいの短編集、というか連作集。

文庫版の解説を書いている三浦雅士氏によると「小説によって小説の不可能性を書いている」よう。

現実世界の近くにある「夢現の世界」に興味のある方は楽しめる作品だと思います。泉鏡花や谷崎潤一郎や川端康成や澁澤龍彦らのように全集が古本屋に並ぶような「古典」にはなっていませんが、クオリティーは高いと思います。

彼のように日本語が扱えたら、映画を撮ろう、となんて考える必要もないだうなぁ。などと思ってしまいます。







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